託宣は夜を徹しての神楽で、荒神の御魂を安らげて鎮め、最後にその神の意を聞こうというものである。

神懸り託宣神事であり、舞手は神前より白布を授かり、回しながら上下、左右(風・火・水を表す)に振り、その端が地につかぬように激しく振り回す。太鼓は急調子になり、ゴーヤゴーサマ(護法や護法様)と呪文を囃し立てる。やがて舞手が神懸り、取り押さえられ 神懸った舞手に祝詞が奏上され、託宣が行われる。

これは式年祭に当たり、荒神の御心を和み奉る為に、神社の大前を祓い清めて、お酒や餅など種々の物を供えまつり、氏子の家内安全、寿命長久、身体堅固、五穀豊熟、商売繁盛、万難退除を祈願し、神楽の最後に当たり結願成就の為荒神様の御機嫌を伺うというものであります。太夫が荒神様の魂と合体し、頭に付けた冠の上を高天の原として鎮座を願い、吉凶禍福の御指示をする。

指示の方法は、お米を天に舞い上げ落ちてくる処を握って、その握られた数で吉凶を占う。その数によって、吉凶月や五穀の豊凶、氏子の禍福について荒神の託宣を述べる。

又、荒神の使いとされる蛇を稲わらで縄状にして大きく揺り動かしながら神がかりなる綱舞がある。