西林国橋は 何を伝えたかったのか!!
岡山人物銘々伝を語る会が令和2年8月21日岡山きらめきプラザにおいて午後6時より
開催され、備中神楽の生みの親 西林国橋とその流れについて2時間講演をしました。
大変暑い日ではありましたが約20人の歴史好きな岡山の人たちがお集まりいただき
熱心に聴講していただきました。
私たち神楽を演じる者にとって西林国橋先生がどんな想いで神楽を創作されたのか。
何が伝えたかったのか。神楽を取り巻く時代背景はどうだったのか。
こうした研究を続けて参りましたが発表する機会を与えていただき感謝の気持ちでいっぱいです。
講演の当日は、朝5時に起きてまず西林国橋先生の墓碑に参拝し感謝の気持ちで礼賛いたしました。
その後、備中神楽が完成し初めて奉納された日名御前神社に参拝して、江戸時代の
遠い昔に想いを巡らせ備中神楽に多くの人が魅了され娯楽の少なかった時代の神代
神楽どれほど影響を与えたか、参拝者が増えたことにより社殿が再建され今もしっか
り残っている。それを目の当たりにした216年前の事だ。
それから成羽町の大元八幡神社に向かった。この神社で491年前に荒神神楽を舞った
とされる神楽記録が残っていると聞いている。
参拝後、偶然に渡辺宮司さんの奥様にお話しを聞く事が出来た。古い書物で確かに記録
はありますが現在岡山博物館に預けているとの事で拝見する事は出来なかった。
現物をこの目で見たいと思い博物館に電話して確認すると大元八幡神社からお預かり
してますが博物館が改修工事に入る為、休館で残念ながらすぐに見ることは出来ませんでした。
百聞は一見にしかずと言う言葉がありますが、現地に足を運んで“感じる事”が神楽を
伝えて行く上で重要だと感じました。今まで神楽と共に約半世紀、人生を歩んで来ま
したが今回の講演の機会が無ければ外題学問に終わっていたかも知れません。
講演の内容は以下の通りです
1、西林国橋について
2、神楽の変遷と歴史
3、神楽の意義について
4、備中神楽の概要
5、神楽の起源
6、備中神楽の構成と演目について
7、神楽を担う社中
8、伝承活動と神楽公演