神楽の始める前に神殿、氏子などすべてを清め祓うため鈴の舞、綾笠の舞、榊の舞を順次に舞う。

舞は、巫舞(かんなぎまい)と呼ばれ手には扇と鈴、綾笠、榊を持って参会者全員の家内安全、身体健全などを祈念し、お清めする「祓い清め舞」である。

太鼓の曲に合わせ神歌を唱えながら神懸り、最後に榊の葉を口にくわえ息を吹きかけ、榊葉を二つにちぎって左右に祓い潔斎消除となる。

 

*榊について

ツバキ科の常緑樹。その名前の由来には、神が住まう聖域と人間社会との堺を示す木=「堺木(さかいき)」や、栄える木という意味の「栄木(さかき)」が転じたとする説など諸説がある。

神棚の榊は外部からやってくる悪い気に対して緩和や調和の働きをし、その家を守ってくれています。